― 夏を安全に過ごすために知っておきたい犬の体の特徴 ―
夏の暑さは、私たち人間だけでなく犬にとっても大きな負担となります。犬は人のように全身で汗をかくことができず、体温調節があまり得意ではありません。そのため、犬種によっては暑さが命に関わる危険なストレスになることもあります。一方で、比較的暑さに強い体の特徴を持つ犬種も存在します。今回は、犬が暑さを苦手とする理由と、暑さに比較的強い犬種9選をご紹介します。
犬が暑さに弱い理由とは?

犬が暑さに弱い最大の理由は、体温調節の仕組みにあります。犬は人のように汗腺が発達しておらず、主に「パンティング(ハァハァと口で呼吸すること)」によって体内の熱を逃がします。そのため、気温や湿度が高い環境では体温を下げにくく、熱が体にこもりやすくなります。
また、以下のような要素も暑さへの弱さに関係しています。
- 被毛が厚く熱がこもりやすい
- 鼻が短く呼吸効率が悪い(短頭種)
- 体が小さく体温が上がりやすい、または体が大きく熱が逃げにくい
これらの特徴を理解することが、夏の健康管理につながります。
暑さに比較的強い犬種9選
ここからは、体の構造や原産地の気候などから、比較的暑さに強いとされる犬種をご紹介します。ただし「強い=対策不要」ではない点に注意しましょう。
① チワワ
被毛が短いスムースコートのチワワは、体に熱がこもりにくい傾向があります。小型犬ですが寒さより暑さに比較的強い犬種です。
② ミニチュア・ピンシャー
短毛で筋肉質な体型のため、熱がこもりにくいのが特徴です。活発ですが、暑い時間帯の運動は控える必要があります。
③ イタリアン・グレーハウンド
被毛が非常に短く、体脂肪も少ないため、暑さへの耐性があります。ただし寒さには非常に弱い犬種です。
④ フレンチ・ブルドッグ(比較的注意が必要)
短毛ですが短頭種のため注意は必要です。他の短頭種よりは暑さに適応しやすいとされますが、熱中症リスクは高めです。
⑤ ボクサー
被毛が短く、活発で筋肉量が多い犬種です。ただし短頭種のため、暑さ対策は必須となります。
⑥ ダルメシアン
短毛で通気性の良い被毛を持ち、比較的暑さに強い犬種です。運動量が多いため、水分補給が重要です。
⑦ ウィペット
イタリアン・グレーハウンドと同様に、短毛でスリムな体型が暑さ対策に向いています。
⑧ ドーベルマン
短毛で皮膚が露出しやすく、体に熱がこもりにくい犬種です。直射日光には注意が必要です。
⑨ アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
筋肉質で短毛、暑い地域原産の血統もあり、比較的暑さに強い傾向があります。
暑さに弱い犬種の特徴も知っておこう
一方で、寒冷地原産の犬種(シベリアン・ハスキー、サモエドなど)や、被毛が厚い犬種、短頭種(パグ、ブルドッグなど)は特に暑さが苦手です。これらの犬種は、夏場の室温管理や散歩時間の工夫が欠かせません。
暑さに強い犬種でも油断は禁物
暑さに比較的強い犬種であっても、日本の高温多湿な夏は犬にとって過酷な環境です。エアコンによる室温管理、涼しい時間帯の散歩、十分な水分補給など、基本的な暑さ対策は必ず行いましょう。
まとめ

犬は体の構造上、暑さが苦手な動物です。しかし、犬種によって体の特徴や原産地が異なり、暑さへの耐性にも差があります。愛犬の犬種や体質を正しく理解し、適切な暑さ対策を行うことが、夏を安全に乗り切るための第一歩です。
暑さに強い犬種であっても過信せず、日々の体調管理と環境づくりを心がけ、愛犬が快適に過ごせる夏をサポートしてあげましょう。


